製品紹介
トロリー
重量:37.00kg 材質:SCMn2
トロリー
重量:34.00kg 材質:SCMn2
ロープジョイント
重量:6.20kg 材質:SC450
ソケット
重量:59.00kg 材質:SC450
センターウェッジ
重量:1.00kg 材質:SC450
シーブ
重量:89.00kg 材質:SC450
鋳鋼
鋼の鋳造品を鋳鋼と呼びます。鋳銅は、炭素鋼鋳铜と台金鋼鋳鋼に大別され、合金鋼鋳鋼は、添加元素の多少により、低合金鋼と高合金鋼に分類されています。
炭素鋼鋳鋼は炭素(C)量により、0.20%以下のものを低炭素鋼, 0.20~0.50%範囲のもの谷中炭素鋼、0.50 %以上のものを高炭素鋼と呼んでいます。また、炭素鋼鋳鋼は引張強さによって、SC360,SC410,SC450,SC480の4つに分類され、その他に中炭素鋼の高張力炭素鋼にはSCC3,SCC5があります。
溶接構造用として使用される鋳鋼品としてSCW410, SCW450,SCW480,SCW550があります。
炭素鋼鋳鋼は、焼なまし、焼ならし処理杏施して使用され、ブラケットや自動車、鉄道車両部品などに用いられています。
炭素鋼には種々の低炭素鋼があり、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)などを添加して耐食、耐熱、耐摩耗性などを向上させた特殊鋳鋼として低Mn鋼(Mn含有量1.20~1.60%)、マンガンクロム鋼鋳鋼、モリブデン鋼鋳鋼があります。鋼材を強化するための元素として、Mn、Si、Crを添加しています。
また、耐熱性を上げるためにはMoを添加します。歯車をはじめ、耐摩耗性を特に上げたものが必要な場合は、MnやCrを添加したものが適しています。建設機械などの構造材や耐摩耗部品として用いられて、建設機械に使用されている代表的な部品にはキャタピラ、ローラーがあります。
耐腐食、耐熱、耐摩耗向上の目的でニッケル(Ni)、クロム、マンガンなどを20 %前後まで加えたものが高合金鋼鋳鋼で、ステンレス鋼鋳鋼、耐熱鋼鋳鋼、高Mn鋼鋳鋼などがあります。破砕機に用いられる耐摩耗郋品、鉄道車両部品が高Min鋳鋼品で作られています。
●鋳鋼は、炭素鋼鋳鋼と合金鋼鋳鋼に大別
●建築機械などの構造材や耐磨耗部品として使用
耐食性、耐熱性、耐磨耗性に優れた特殊合金
参考文献:「トコトンやさしい 鋳造の本」 著者/西 直美・平塚貞人 発行所/B&Tブックス 日刊工業新聞社
炭素鋼鋳鋼品
炭素鋼鋳鋼は、焼なまし、焼ならし処理を施して使用され、電動機部品、発電所用機械部品、鉄道車両部品などに用いられます。含有する炭素量によって、低炭素鋼(炭素量0.20%以下)、中炭素鋼(炭素量0.20~0.50%)、高炭素鋼(炭素量0.50%以上)に分類されます。また、材料の引張強さによって、SC360、SC410、SC450、SC480の4つに分類されます。
弊社取扱可能 炭素鋼鋳鋼品
化学成分 単位%
種類の記号 | C | P | S |
SC360 | 0.20以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
SC410 | 0.30以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
SC450 | 0.35以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
SC480 | 0.40以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
機械的性質
種類の記号 | 降伏点又は耐力N/mm² | 引張強さN/mm² | 伸び% | 絞り% |
SC360 | 175以上 | 360以上 | 23以上 | 35以上 |
SC410 | 205以上 | 410以上 | 21以上 | 35以上 |
SC450 | 225以上 | 450以上 | 19以上 | 30以上 |
SC480 | 245以上 | 480以上 | 17以上 | 25以上 |
溶接構造用鋳鋼品
溶接構造用鋳鋼品は、溶接性が考慮された炭素鋼の鋳物です。鋳鋼品の中では、SC材と同じく普通鋳鋼品に分類される鋼材です。この溶接性は、炭素当量に影響されるため、JIS規格で規定されている5種類のSCW材それぞれについてこの値が決められています。実用の上では主にこの炭素当量を0.44以下に抑えて使用するとされます。
参考文献:「砥石と研削研磨の情報サイトtoishi.info」
弊社取扱可能 溶接構造用鋳鋼品
化学成分及び炭素当量 単位%
種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | V | 炭素当量 |
SCW410 | 0.22以下 | 0.80以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | - | - | - | 0.40以下 |
SCW450 | 0.22以下 | 0.80以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | - | - | - | 0.43以下 |
SCW480 | 0.22以下 | 0.80以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 0.50以下 | 0.050以下 | - | - | 0.45以下 |
SCW550 | 0.22以下 | 0.80以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 2.50以下 | 0.50以下 | 0.30以下 | 0.20以下 | 0.48以下 |
構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品
主として構造用のための鋳鋼品のうち、耐摩耗性があり強靭性が必要な場合に用いられる鋼材です。低合金鋳鋼品とも言われます。鋼材を強化するための元素として、Mn(マンガン)、Si(シリコン)、Cr(クロム)を添加しています。また耐熱性を上げるためにはMo(モリブデン)を添加します。歯車をはじめ、耐摩耗性を特に上げたものが必要な場合は、MnやCrを添加したものが適しています。
なお、添加している合金元素の比率の高い、いわゆる高合金鋳鋼品については、個別に規格されているものもあります。
研削や研磨を行う際には、ハイテン材かどうか、降伏点や引張強さ等は実際のところあまり着目されず、熱処理の有無やその種類、硬度、切りくずの形状、材料の粘り強さ等が注目されます。SCC、SCMn(低マンガン鋼)、SCMnCr、SCCrM等の構造用高張力炭素鋼の加工にはWA系の研削砥石かCBN砥石が適しています。
参考文献:「砥石と研削研磨の情報サイトtoishi.info」
弊社取扱可能 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品
化学成分 単位%
種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
SCMn2(低マンガン鋼) | 0.20~0.30 | 0.30~0.60 | 1.00~1.60 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | - | - |
SCMn3 | 0.30~0.40 | 0.30~0.60 | 1.00~1.60 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | - | - |
SCCrM1 | 0.20~0.30 | 0.30~0.60 | 0.50~0.80 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 0.80~1.20 | 0.15~0.35 |
SCCrM3 | 0.30~0.40 | 0.30~0.60 | 0.50~0.80 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 0.80~1.20 | 0.15~0.35 |
SCNCrM2 | 0.25~0.60 | 0.30~0.60 | 0.90~1.50 | 0.040以下 | 0.040以下 | 1.60~2.00 | 0.30~0.90 | 0.15~0.35 |
機械的性質
種類の記号 | 熱処理 | 降伏点又は耐力 N/mm² |
引張強さ N/mm² |
伸び % |
絞り % |
硬さ HB |
|
焼ならし焼戻しの場合 | 焼入焼戻しの場合 | ||||||
SCMn2A | 〇 | - | 345以上 | 590以上 | 16以上 | 35以上 | 163以上 |
SCMn2B | - | 〇 | 440以上 | 640以上 | 16以上 | 35以上 | 183以上 |
SCMn3A | 〇 | - | 370以上 | 640以上 | 13以上 | 30以上 | 170以上 |
SCMn3B | - | 〇 | 490以上 | 690以上 | 13以上 | 30以上 | 197以上 |
SCCrM1A | 〇 | - | 390以上 | 590以上 | 13以上 | 30以上 | 170以上 |
SCCrM1B | - | 〇 | 490以上 | 690以上 | 13以上 | 30以上 | 201以上 |
SCCrM3A | 〇 | - | 440以上 | 690以上 | 9以上 | 25以上 | 201以上 |
SCCrM3B | - | 〇 | 540以上 | 740以上 | 9以上 | 25以上 | 217以上 |
SCNCrM2A | 〇 | - | 590以上 | 780以上 | 9以上 | 20以上 | 223以上 |
SCNCrM2B | - | 〇 | 685以上 | 880以上 | 9以上 | 20以上 | 269以上 |
耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品
SCHではじまる記号は、耐熱鋼の鋳造品であることを示す材料記号です。高温環境では、常温で強度のある材料も大幅に物性が低下したり、もろくなったりします。様々な工業材料の中でも金属はセラミックスほどではないにしろ比較的熱には強い材料と言えますが、それでも600℃を超える温度になると使うことができる鋼材は限られてきます。
耐熱鋼はその名のとおり、こうした高温下で使われることが想定された材料で、JISで規格にもなっています。この規格は、耐熱鋼と耐熱合金の鋳物材料について規定したものです。
実用上は、JISに存在しない各メーカー独自の耐熱鋼もあり、用途によっては活躍しています。耐熱鋼の名称がつくものは、通常、650℃以上の環境下で使われます。熱に強い部類である鉄鋼材料の中でも、ステンレス鋼が概ね480℃以下で使われることを考えると、それよりもさらに耐熱性に特化した鋼材であると言えます。こうした特性を引き出すため、耐熱鋼の成分やステンレスよりもクロムやニッケルといった成分が多く、炭素含有比率も高めになっています。
参考文献:「砥石と研削研磨の情報サイトtoishi.info」
弊社取扱可能 耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品
機械的性質
種類の記号 | 耐力 N/mm² | 引張強さ N/mm² | 伸び% |
SCH2 | - | 340以上 | - |
SCH11 | - | 590以上 | - |
SCH13 | 235以上 | 490以上 | 8以上 |
SCH22 | 235以上 | 440以上 | 8以上 |
化学成分
種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr |
SCH2 | 0.40以下 | 2.00以下 | 1.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 1.00以下 | 25.00~28.00 |
SCH11 | 0.40以下 | 2.00以下 | 1.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 4.00~6.00 | 24.00~28.00 |
SCH13 | 0.20~0.50 | 2.00以下 | 2.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 11.00~14.00 | 24.00~28.00 |
高マンガン鋼鋳鋼品
高マンガン鋳鋼品は水靭処理(水じん処理)を前提にされた鋼材規格です。耐摩耗性に優れた鋳物であり、なかでも衝撃磨耗に強い鋼材として知られます。ハッドフィールド鋼、もしくはハットフィールド鋼ともいいます(高マンガンオーステナイト鋼)。ハイマン、ハイマンガン鋼と称呼されることもあり、通常はマンガンを成分上、10~11%以上含む鋼材となります。
元来の成分に加え、1000℃~1100℃前後に加熱後、急冷するという水靭処理を行うことで靭性(ねばり)の向上がはかられています。これは焼入れとは異なり、硬度が上がるのではなく、粘り強さである靭性が向上します。この種類では、鋼種によって水靭処理の温度も定められていますが、おおむね1000℃~1100℃前後での処理となります。これにより、鋼材内部の炭化物を固溶し、完全オーステナイト組織とすることができます。
参考文献:「砥石と研削研磨の情報サイトtoishi.info」
弊社取扱可能 高マンガン鋼鋳鋼品
化学成分
種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Cr |
SCMnH2 | 0.90~1.20 | 0.80以下 | 11.00~14.00 | 0.070以下 | 0.040以下 | - |
SCMnH11 | 0.90~1.30 | 0.80以下 | 11.00~14.00 | 0.070以下 | 0.040以下 | 1.50~2.50 |
機械的性質
種類の記号 | 耐力 N/mm² | 引張強さ N/mm² | 伸び% |
SCMnH2 | - | 740以上 | 35以上 |
SCMnH11 | 390以上 | 740以上 | 20以上 |