製品紹介
オーステンパ球状黒鉛鋳鉄(ADI、FCAD)
球状黒鉛鋳鉄(FCD)にオーステンパ処理と呼ばれる熱処理を施すことで、更に引張強度の高い材料を作ることができます。
オーステンパ処理は、金属組織がオーステナイトに変化する温度を維持しながら、ベイナイト変態温度に調整された油槽などにつけ急冷し、再度ベイナイト変態温度域の状態を維持して空冷します。
用途としては、自動車部品、建築金物、その他機械部品などの高い引張強度を要する部品に使われています。
種類の記号 | 引張強さN/mm2 | 耐力N/mm2 | 伸び% | 硬さHB |
FCAD900-4 | 900以上 | 600以上 | 4 | - |
FCAD900-8 | 900以上 | 600以上 | 8以上 | - |
FCAD1000-5 | 1000以上 | 700以上 | 5以上 | - |
FCAD1200-2 | 1200以上 | 900以上 | 2 | 341以上 |
FCAD1400-1 | 1400以上 | 1100以上 | 1以上 | 401以上 |
クロム鋳鉄
クロム鋳鉄とは、鋳鉄の一種で、クロムを添加しており、クロム炭化物が生成されることで、耐摩耗性が優れています。
用途としては、製鉄所設備部品、破砕機部品、ポンプ部品などの高い耐摩耗性を要する部品に使われています。
1Cr鋳鉄(1%CrFC) | 24Cr鋳鉄(24%CrFC) | 27Cr鋳鉄(27%CrFC) |